気持ちに沿う治療 具体例📝
地域のホームドクター『座間歯科医院』
場所は住宅街の中にあります🏡
最寄り駅は相武台下です✨
座間歯科医院 院長です🌿
『今日は気持ちに沿う治療、具体例』について、お話します😊
具体例として
歯が痛くて受診したところ、抜歯が必要な状態だったAさん。
について、お話してみましょう🌻
①患者さんの訴え
歯が痛いので、痛くならないよう治してもらいたい❕
②患者さんの状態を把握📚
聞き取りと、検査の結果、歯が痛いの歯周病で周りの骨が溶けてしまい、噛むと歯茎に食い込んで痛むと分かりました💡
全顎的に重度の歯周病で、痛い歯は抜歯が必要な状態でした。
歯石除去などの歯科受診を何年も行っていないとのことでした💦
『科学的根拠に基づいた治療方法であれば、重度の歯周病で抜歯が第一選択。
歯周治療の結果、さらに抜歯を数本する可能性あり。』と診断はついています📚

<気持ちに沿う治療方針の決め方>
①患者様へ科学的根拠のある内容を伝える。
画像データや、検査結果から、重度の歯周病であることを説明。
痛みを取る方法として抜歯が第一選択であることを伝えます。
②病気になった理由、経緯、病気そのものについて、どう思っているか?聞く。
『想定外、虫歯だと思っていた。
今まで一度も歯周病がひどいと言われたことはなかった。
一日三回歯磨きもしている。
自分が何年か歯医者に行かなかった間に、そんなに悪くなったのだろうか?
本当に歯を抜かないといけないの?=歯を抜きたくない』とお考えでした。
Aさんは現状に対して気持ちがついていかず、結果を拒否してしまいたくなる心理状態になっています。
③患者様のご質問にお答えし、再度説明もする。
『先ほどのデータからは歯周病でした。
数年でここまで悪化することは、あまり聞きません。
歯ブラシを頑張っている方でも、ブラシが歯に上手く当たっていない、歯石があると歯周病は進むことがあること。
また歯周病の悪玉菌がいると重症化傾向にあり、ご本人が悪いわけではないこともあります。』
重症の歯周病があることは事実ですが、『あなたが悪いわけじゃない。』という前提を用意し、治療に対して前向きになってほしいと、説得をしてみます。
④治療方針の選択の提示
第一選択は抜歯
抜歯、その後歯石の掃除が必要や、歯磨き指導が必要。
第二選択は、歯の保存(延命)に挑戦
・痛い歯の咬合調整(高さを削ること)
・投薬(抗菌薬と痛み止め)
・歯石の掃除や、歯磨き指導が必要
・痛みは引かない可能性あり
・更に症状が悪化する可能性あり
①除痛を最優先したいなら → 第一選択の抜歯
②抜歯を回避したいなら → 咬合調整・投薬治療
③歯を削る・抜くを回避したいなら → 投薬治療・歯石除去
④通院や治療を望まないなら → 処置せず
私は医療のみならず、何事も自己決定は大切だと考えています。
人それぞれ、生活スタイル・優先順位・考えたは違います🌿
なのでメリット・デメリットを聞いた後は『自分はどうしたいのか』考えて頂くようにしています👀
Aさんが納得できて、歯科医師として納得できる治療方針を、これからも考えていきます😊