当院の虫歯治療では、可能な限り
歯を削らないことを大切にしております

 

歯の構造

エナメル質:歯の一番外側にある、とても固い組織。
象牙質:歯の神経(歯髄)の周りの痛覚のある組織。
歯髄:歯の内側にあり、神経と血管がある大切な組織。
歯肉(歯ぐき):顎の骨(歯槽骨)を覆う、柔らかい組織。
歯槽骨(顎の骨):歯根を支える組織。
セメント質:歯根の表面を覆っている組織。
歯根膜:咬む力が歯槽骨に伝わる際にクッションの役割をする組織。

 

虫歯とは

むし歯とは、お口の中にいる細菌の塊(バイオフィルム)が砂糖を食べて酸を作り、歯を溶かしてしまう病気です。一度むし歯になった歯は、ケガをした皮膚が治るように自然に治る事はありません。

C1:エナメル質まで感染
細菌がエナメル質まで感染しており、まだ痛みはありません。
C2:象牙質まで感染
象牙質まで感染しており、痛みがあります。
ここまでが「削らない むし歯治療」が可能です

C3:歯髄まで感染
歯髄の感染は強い痛みがありますが、神経が死んでしまうと反対に痛みを感じにくくなることがあります。
削って歯の神経を取る根管治療(歯の根の治療)が必要になります。

 C4:感染が進行し、歯根のみ
歯根の先の膿が血管をとおり、全身に細菌感染が拡大してしまう可能性があります。
歯を残すことが難しく、歯を抜く治療になることがあります

 

可能な限り歯を削らない治療

当院では削る歯の量を最小限に抑えるむし歯の治療方法として、3Mix法を行っております。
3Mix法とは、お口の中の細菌に対して殺菌効果のある抗菌薬3種類混合した薬剤(3Mix)を使用して、無菌化を図るむし歯の治療方法です。

まずは細菌が感染しているエナメル質、象牙質を削って取り除きます。
削った部分を十分に消毒した後、3Mix薬剤を塗布しその上をセメントで埋めます。
この時、まだ象牙質の深くに侵入した細菌は残っていますが、3Mixの成分が浸透することで、象牙質深部に残っている細菌を殺菌していきます。
後日、最終的に詰めものをして治療が完了します。

※ただし3Mix法は神経にまで達した深いむし歯には効きませんので、むし歯だと思ったら早めにご来院ください。