歯は再生しない
座間歯科医院 院長です🌿
今回は『歯は再生しない』についてお話します。
知らない人もいるかもしれませんが、歯の表面にあるエナメル質は一度削ると元には戻りません🦷
怪我をしたときのカサブタみたいに塞がったりしません⚠
それはエナメル質の発生と関係しているんです👓
エナメル質は歯冠部の表層を覆って守っている、多くの無機質を含む白い組織です💖
(普段見えてる白いところです。)
エナメル質は血管や神経は通っていないので、痛みなどの感覚はありません。
リン酸カルシウムの一種の「ハイドロキシアパタイト」を豊富に含んでいて、人体の中でもっとも硬い組織なんです❕
エナメル質のモース硬度は6~7🦷
ダイヤモンド💎は10、ガラス🍸は5なので、ガラスよりも硬いってことですね👀
どうしてそんなに硬いものが、体の中で作れるのでしょうか❓
歯の発生段階で、歯胚では内エナメル上皮からエナメル芽細胞が分化し、タンパク質を分泌します。
最初は弱いエナメル質(石灰化30%)です。
その後、時間をかけてタンパク質が取り除かれ、成熟し高度な石灰化(95%以上 無機質❕)の強いエナメル質となるのです🎵
歯が完成すると、エナメル芽細胞は体内から消えてしまいます🍃
その後は、エナメル質は二度と体内で作られません👋
歯という組織の発生は、子供の成長過程と同様に一方通行的なもので、元に戻ることはないのです👶
『同じ歯は、二度と生えてこない。』その事実は、人々を重苦しい気持ちにさせます😢
お痛みがすごく強く抜歯を望んでいた方でも、歯を抜歯すると患者さんは困ったような悲しそうな表情をされます🥀
歯を1本でも失うと、現在の医療では歯を再生することはできません🧪
(研究は日進月歩ですので、未来の医療では思ったような形の歯を創造できるようになっていたりするかもしれませんね✨)