Dr上原 『歯周病と糖尿病』
歯科医師の上原 玲子です🌻
趣味は登山、とアロマセラピーです🌲
私は今、座間歯科医院で歯周病治療、予防歯科、小児矯正などをメインに治療させていただいています。
糖尿病も歯周病も生活習慣病で、お互いに悪い影響がある⚠という話をしました。
今回はどう関係しているのか、くわしくお伝えしていきたいと思います🎵
歯周病菌は毒素、炎症性物質(サイトカイン)を出して、歯茎や顎の骨を破壊🔨していきます。
破壊して傷ついた場所から、歯周病菌が血管に入り込んでしまいます。
歯周病菌は、全身の血流にのって移動していきます💦
でも大丈夫! 人体には免疫反応があります😊
歯周病菌は血液の中で、免疫細胞により倒されます。
しかし・・・
歯周病菌の死体にある内毒素=LPSは残ってしまいます。
脂肪細胞、肝臓から TNF-α というサイトカインが作られます。
TNF-αは、血糖値を下げるインスリンの作用を邪魔します。
歯周病菌は24時間 休みなく働いています😓
どんどん作られ続けるTNF-αにより、いつも血糖値が高くなってしまいます。
慢性的に血糖値が高くなり、糖尿病も悪化していきます⚠
最近の研究では、歯周病と糖尿病をお持ちの患者さんに歯周病治療を行うと、血液中のTNF-αが下がり、血糖値も改善する✨ということが分かってきました。
歯周病も糖尿病も完治(完全に治る) はありません。
両者ともしっかりと治療をして、自分の体をコントロールしていくことが必要です🍵
では、次回は『狭心症』について、お話していきまーす👋