院長 『嗅覚と口臭について』
歌う歯医者🎤、座間歯科医院 院長です。
趣味はギターの演奏🎸、ビートルズの音楽鑑賞、健康に良いこと、体操などです👓
日ごろ歯周病の治療などしていますと、歯周炎が良くなるのと比例して口臭の改善を感じます。
今回は口臭と関連する嗅覚についての話をします。
口臭を説明するため、まずは人間の5感と脳についてお話をする必要があります。
人間の持つ5感には、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚があります。
人間の脳には進化の過程で新しいとされる大脳新皮質と、古くからある大脳辺縁系とがあります。
大脳新皮質では合理的で分析的な思考📚や、言語機能をつかさどります。
一方、大脳辺縁系では記憶や情動😊といった、本能的な部分に関わっているとされています。
良い香り🌺も、嫌な臭い💩も、全ては化学物質を感じ取って電気信号で脳が判断しています。
視覚・聴覚などを受け入れる脳の一次中枢は大脳新皮質ですが、嗅覚の一時中枢だけは大脳辺縁系に存在します。
私たちが臭いをかいだときに、何の臭いか認識する前に
「好きか、嫌いか」の反応を示すことになるのは、そういうわけなのです。
私もお酒🍶を飲みますが、もし家族から「じーじ、お酒くさーい😠」と言われたら・・・
悲しいけれども「お酒のんだもんね、しょうがないねー・・・」と思います。
でもこれが毎日会話のたびに口がくさいと言われたとしたら、それは本当に辛いです。
確かにむし歯、口腔清掃の不良、歯周病は硫化物などの口臭を発生させます。
口臭は身近な方でも中々指摘しづらいこともありますし、非常にデリケートな問題だと言えます。
歯科医師として口臭になやむ患者様に対して優しく説明して、アドバイスをしていく必要性を感じます。
次回の記事では『口臭の原因』について、お話します👋